新患の方の受付時間を診療終了時間の30分前までに変更させていただきます!
2月1日から新患の方の受付時間を診療終了時間の30分前までに変更させていただきます。
よろしくお願いいたします。
ラジオ大阪「あなたの町のドクターに聞く、みみ・はな・のどのおはなし」
日曜日朝6:05からラジオ大阪でお届けしております「あなたの町のドクターに聞く、みみ・はな・のどのおはなし」ですが、10月8日(日)は「アレルギー性鼻炎は春先だけ?」というテーマで院長がお話しさせていただきます。少し早起きしてお聞きいただければと思います。よろしくお願いいたします。
副鼻腔炎お悩みコラムに「隠れ好酸球性副鼻腔炎にご注意を」という記事を追加しました!
副鼻腔炎お悩みコラムに「隠れ好酸球性副鼻腔炎にご注意を」という記事を追加しました。
長年アレルギー性鼻炎で治療を受けても症状が改善しない場合は要注意です!
ご参考にしていただければと思います。
隠れ好酸球性副鼻腔炎にご注意を
■隠れ好酸球性副鼻腔炎の症状
日々診療しておりますと近くの耳鼻咽喉科に数か月間通院しているが鼻の症状が良くならないと訴える方がしばしば受診されます。そういった方の大半は通院中の耳鼻咽喉科で抗アレルギー剤や痰切りの薬の処方、鼻処置、ネブライザーなどの処置、軽いアレルギーですので薬と処置を続けてくださいという説明をずっと継続されています。これらの投薬や処置を継続しても痰がのどに流れる不快な症状や軽い鼻づまりなどの症状が一向に改善しないと患者さんはおっしゃいます。
そういった方を診察しますとなるほど鼻の粘膜は軽く腫れているだけで鼻水も少なく、ポリープもなく一見それほど悪い状態には見えませんが、症状の経過が長いのと患者さんのご希望もあり鼻のCT(輪切りに撮影できるレントゲン装置)を撮影してみるとびっくりすることがしばしばあります。副鼻腔、とくに目と目の間にある篩骨洞という空洞に粘膜の腫れや膿のたまっている所見が認められ、採血検査も行うと好酸球というアレルギー的な体質の指標となる白血球の一種の割合が12%と高い値で、この時点で、あなたの病気は好酸球性副鼻腔炎という病気かもしれませんねと患者様に説明します。患者様も大いに納得し好酸球性副鼻腔炎の治療を受け、症状は改善してゆく・・・。
■隠れ好酸球性副鼻腔炎の診断
確かにエビデンス(文献)的には好酸球性副鼻腔炎の特徴として鼻のポリープが充満すると書いてあり鼻の中を肉眼でのぞいて見てポリープが無ければ、ああこれは副鼻腔炎、特に好酸球性副鼻腔炎ではないなと考えるのも致し方ないと思います。
私自身も病院勤務時代には、数多くの好酸球性副鼻腔炎を見逃していたかもしれません。というのは大きな病院の場合、大抵CT室は診察室とかなり離れた場所にあり、また他の診療科と共用で予約の方や他の至急検査の多数の患者様の合間を縫って私の患者様の至急CT検査を行うのは往復の移動時間、検査の待ち時間などを考えると結構ハードルが高いのです。また、予約となると数週間先となり何度も来ていただくのはどうなのかとか考えだすと、肉眼でのぞいた所見のみで判断しがちになってしまうのです。
■隠れ好酸球性副鼻腔炎の当院での検査
一方当院ではCT室は診察室の横にあり診察室から徒歩5秒でCT室にたどり着き、5分で撮影を終えることが出来、CT撮影が本当に手軽になりました。
その結果、多くの方に検査を受けていただくことができ、鼻の中にポリープを伴わず、鼻粘膜の炎症所見も軽いあまり典型的でない好酸球性副鼻腔炎がかなり多く認められることが分かり、驚きました。当院での手術患者さんの約半数はこのあまり典型的でない方です。やはり副鼻腔炎の診断は肉眼で見るのみでは難しいです。
※好酸球性副鼻腔炎の典型的なCT画像です。目と目の間にある篩骨洞という空洞に病変が強く認められています。黒い部分は空気が入っている部位で灰色の部位は粘膜が腫れて膿が貯まっている部位です。
■隠れ好酸球性副鼻腔炎の治療
好酸球性副鼻腔炎は難治性とされておりますが、手術治療、プレドニゾロンなどのステロイド剤の投与(ステロイドの副作用である副腎抑制や骨量減少の程度を確認しながら投与します。)、デュピルマブ(デュピクセント)などの生物学的製剤の投与など治療の流れはほぼ確立されており、その流れを淡々とこなすことにより、まず症状は改善しますし、再発例はほぼ皆無です。それらの治療の前段階であるCT撮影をするかしないかは患者さんの運命を左右する大きな分岐点とも考えられます。
当院院長の取材記事が読売家庭版に掲載されました!
当院院長の取材記事が読売家庭版に掲載されました。
補聴器と集音器の違いについてわかりやすく記載されております。
ご参考にしていただければと思います。
鼻出血が続く場合は当院へ!
冬場は血圧上昇や空気の乾燥に伴う粘膜障害などが原因で鼻出血が多くなります。鼻の前の方からの出血の場合、鼻の圧迫で容易に止血する場合もありますが、鼻の奥の出血の場合鼻の圧迫のみでは止まりにくい場合もあります。出血時の対応としては基本は頭は上げて足は下げて鼻は冷やして体は温めるという対応が有効で温かい部屋でソファーなどでゆっくりお休みいただき鼻は氷嚢などで冷やすというイメージです。それでも止まらない場合やいったん止まっても繰り返し出る場合はやはり止血処置が必要となります。その場合重要なことは出血部位を厳密に同定することで同定さえできれば、局所の処置で止血機能に異常がある場合を除いて必ず止血できます。なかなか出血が止まらない場合や他院での止血処置後も出血が繰り返される場合などは当院を受診していただければと思います。よろしくお願いいたします。舌下免疫療法
【目次】
・花粉症・ダニアレルギーの根本治療!? 舌下免疫療法とは
・舌下免疫療法の効果
・このような方にお勧めです!
・舌下免疫療法の流れ
・治療にかかる費用
・舌下免疫療法の注意点
・よくある質問
■舌下免疫療法とは?花粉症・ダニアレルギーの根本治療!?
アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を微量ずつ長期間にわたり投与することで、アレルギー反応を起こしにくくする状態を作り出すアレルギー免疫療法(減感作療法)のひとつです。
スギ花粉とダニ(ハウスダスト)の2種類のみが免疫療法の対象で、いずれも当院は認定施設になっています。一時的な治療ではなく、永続的な効果が期待出来る体質改善のための有用な治療法です。
花粉症やダニ・ハウスダストアレルギーで悩まれている方々には大きな期待が寄せられている治療法であり、すでに当院で治療を開始した患者さんでも効果が見られている方がおられます。重症のアレルギー性鼻炎の患者さんに是非ご検討頂きたい治療法ではありますが、注意点もいくつかあります。
■舌下免疫療法の効果
以下の効果が期待できます!
・くしゃみ・鼻水・鼻づまりの改善
・涙目・目のかゆみの改善
・アレルギー治療薬の減量
・生活の質の改善
舌下免疫療法はアレルギーの原因物質に対する免疫反応そのものを改善しますので、根治療法となる可能性があります。3年以上治療を継続できれば、根治まで至る方も含めて、多くの方に効果を実感していただけるといわれています。(効果がない方も一定程度存在します)
完全に症状が消失しなくても、使用する薬の量を減らすことができたり、服用が必要な期間を短縮することができる可能性があります。
- ■このような方にお勧めです!
スギ花粉症、ダニ・ハウスダストのアレルギー性鼻炎でお悩みの方には、みなさんにお勧めですが、特に下記のようなかたにお勧めしています。
・アレルギー症状が強く、医療機関で治療を受けないと症状が治まらない方
・治療薬がたくさん必要で、症状を改善、または薬を減らしたい方
・薬を服用すると眠くなる、胃腸症状が出るなど、副作用が気になる方。
・まだ若いので、これからずっと毎年症状に悩むのか考えると心配な方
・アレルギー症状が勉強や仕事に支障となるので、少しでもよくしておきたい方。 - ・鼻みずやくしゃみが問題となる職種についている方
・将来、妊娠した際に薬が使えないのが不安な方
・中高生でダニアレルギーや花粉症が受験勉強の妨げになるのを避けたい方 - ■舌下免疫療法を受けられない方
・ 5歳未満の方、65歳以上の方
・ 近いうちに妊娠を希望されている方 現在妊娠中・授乳中の方
・ 重い気管支喘息の方
・ 癌や免疫系の病気のある方
・ ステロイドの内服や注射の投与をされている方
■舌下免疫療法の流れ
【初診・検査】
ご希望の方は、診察時に「アレルギー検査」を受けていただきます。
※3年以内のアレルギー検査の結果の用紙をお持ちの方はご持参いただければアレルギー検査は不要です
↓
【検査結果の説明・治療開始】
検査の結果を説明し、スギ花粉症またはダニアレルギーが確定したら舌下免疫錠を処方し、その後、舌下免疫療法を開始します。
↓
【初回投与】
医師の指導の下に、初回投与量を診察室で服用していただき、30分間待合室で経過を観察します。特に副反応等の問題が無ければ帰宅していただきます。その後、ご自宅で1週間、初回投与量を服用します。
↓
【2回以降の投与】
1週間後の再診時に、ご自宅での状況や副反応の有無を伺います。特に問題がなければ維持量に増量し、ご自宅での服用を行います。これ以降は月に一度の定期受診となります。
*初回投与後に副反応がみられた方は、医師の判断で2週後に再診していただく場合もあります。
■治療にかかる費用
3割負担の方で1ヵ月の治療費は、スギで約2,500円、ダニで約3,000円 となります(診療費と薬局での薬代の合計)。また、治療前の採血検査時には5,000円程度必要です。特に6歳から治療開始が可能で、こども医療費助成制度も利用できますので小さなお子様にはおすすめです。
- ■舌下免疫療法の注意点
・ 1ヵ月に1回の通院が長期に必要です。
・ 3~5年間、症状がない時期も毎日お薬を飲む必要があります。
・ 副作用としてアレルギー反応が起こる可能性があります。
・ 根治する患者様もみえますが、2割程の方には効果が期待できないことがあります。
・ すぐに効果のある治療でないことをご理解ください
・ スギとダニの舌下免疫を同時に開始できません。まずは、一種類から実施し、2種類目は半年間期間を明けてからの実施となります。
・ スギ花粉症の方、検査結果によりのスギ花粉症が発症していなくても発症する可能性がある方には、1月〜5月の治療開始はできません。
副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎に対するセルフケアー1
【耳鼻咽喉科専門医師が教える】私はハナクリーンSをこのように活用している
■鼻洗浄器具について
当院では副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の患者様に対してご自身で手軽に鼻洗浄(鼻うがい)ができる東京鼻科学研究所というメーカーのハナクリーンSという洗浄器具をお勧めしております。このメーカーからはハナクリーンα、ハナクリーンEXという機種も販売されておりますがハナクリーンSの最大の特徴は構造が単純で他の機種のようなポンプ機能がないためまず故障することがなく、気軽に扱えることと価格が安い点です。私は8年前に購入したハナクリーンSをいまだに活用しております。ちなみに私はアレルギー性鼻炎があり、アレルギー検査ではハウスダストとダニに中等度の反応があり、スギとヒノキにも若干反応があります。花粉に対してはあまり症状が出ないですがホコリを吸ったり、温度変化などでくしゃみや鼻水が止まらなくなることがあり、その際、抗アレルギー剤やハナクリーンSのお世話になっています。
■鼻洗浄の期待できる効果
鼻洗浄の効果は鼻粘膜の加湿、加温、膿性または粘調な鼻汁の排出などといわれておりますが、学術的な報告は置いておいて、私自身で行っている印象でも鼻詰まりはかなり改善しますし、ねばい鼻水は洗浄でかなり洗い流されるのと洗浄後の鼻かみでかなり排出されますのでかなり鼻がすっきりします。アレルギー性鼻炎の際の鼻症状や風邪ひきによる鼻症状など原因にかかわらず効果があるように思います。
■ハナクリーンSの活用方法
当院を通院されている皆様もすでにご活用されている方は多いと思いますが、中には購入はしたが面倒で活用されていない方や洗浄中、洗浄後の鼻の痛みなどの不快感、洗浄液が後から鼻やのどに排出されてくることなどがネックになり使用を中断されている方もおられると思います。それらの方々に対してまずは私がどのように活用しているのかをお示しして参考にしていただければと思います。
私が8年前に購入したハナクリーンSです。その当時まだ週に1度勤務していた寝屋川の小松病院に隣接する調剤薬局で購入しました。使用頻度は平均すると月に数日程度ですので外観もまだきれいです。感覚的にはこのペースで行くと半永久的(生涯!)に使用できるのではないかという感じがします。
使用説明書の中には100度の熱湯と水を混ぜて約40度のお湯を作ることになっており、親切にもここまで熱湯を入れてここまで水を入れると40度のお湯ができるというラインまで器具に刻印されておりますが、熱湯を作るのが面倒なので給湯器の水温を45度に設定し、約1分間流しっぱなしにすると大体40度ぐらいのお湯が出てきますのでそれを使用しております。ちなみに私は通常は少し放置して本体についている水温計で38度の温度に下げてから洗浄しております。この温度は推奨されている40度から42度よりやや低いですが最も刺激が少ない印象です。
洗浄器具購入時には洗浄液を作る薬剤「サーレ」が10袋付属しておりますが、無くなった後は塩を使用しております。私は当院の最寄り駅である住ノ江駅の下にあるイオンで購入した塩を使用しておりますが、なんでもよいと思います。これを小匙1/3杯、約1.5gを容器に入れ、よく振った後に洗浄します。この時によく振るのがかなり大切で、濃度が均一でなく薄い部分が残ると洗浄時には鼻に強烈な痛みが襲い掛かります。ねぼけて振らずに洗浄するとその時の痛みで眠気がぶっ飛びます。痛みは私の場合翌日まで続き結構うっとうしいので必ず良く振ってから洗浄しますが、時々忘れたころにやらかしてしまいます。
塩はラップに数十グラム包んで取り出しやすいところに置いておいて、そこから使用しております。塩を台所から取り出すのは面倒ですので手間がかなり軽減されるように思います。塩や小匙、ハナクリーン本体などは一か所にまとめておいた方が活用しやすいですね。
■実際の洗浄動画
実際の洗浄は動画の様に右鼻から入れて左鼻から出し、左鼻から入れて右鼻から出すという具合に左右交互に洗浄を2回ずつ、計4回行っております。この時、器具を最大限に押さえると大体3回で洗浄液が無くなりますので1回の量を少し少ない目に洗浄し4回洗浄しております。
鼻洗浄後は器具を洗いますが水洗いでざっと洗い、器具内に水を貯めて噴出させることによりチューブの内部も洗浄します。洗浄後は拭けるところはティッシュで拭きますが器具の内腔やチューブの内部は自然乾燥です。これで今までカビが生えるなどのトラブルに見舞われたことはありません。
大体鼻洗浄に係る時間は約5分程度です。
私の鼻洗浄の流れをご覧いただきましたが、如何でしょうか?皆様のご参考になれば幸いです。また、皆様の洗浄方法や活用方法に関しても何かご意見やご提案などあればメールででも診察の際にでも教えていただければと思います。
ハナクリーンを活用し快適な鼻をゲットしましょう!
そろそろ花粉症対策は如何でしょうか?
2月に入りますとそろそろ花粉症が気になるところです。アレルギー性鼻炎の治療ガイドラインによると季節前投薬は意味がないとされており、花粉の飛散の開始と同時に服用を開始していただくということでよいと思いますが、花粉の飛散が始まるころは外来が込み合いますので、事前にお薬を入手していただくのも悪くないと思います。そろそろ花粉症の準備をなさっては如何でしょうか?