大阪市の耳鼻科|中耳炎・副鼻腔炎なら多田耳鼻咽喉科医院 
住所:〒558-0033 大阪府大阪市住吉区清水丘2丁目23−21 
電話番号:06-6671-1058
2025.04.10

ゴールデンウイークの休診について

今年のゴールデンウイークの休診は4月30日(水)午後診から5月7日(水)までです。
5月9日(金)から診療します。
よろしくお願いいたします。

2025.01.31

人気ユーチューバーヒカキンさんと好酸球性副鼻腔炎

  1. 人気ユーチューバーヒカキンさんの手術動画

人気ユーチューバーのヒカキンさんが好酸球性副鼻腔炎になり手術を受け、その詳細を動画に公開したところ投稿後6日で855万回再生されています(【ご報告】指定難病になり入院して全身麻酔で手術することになりました)。

ヒカキンさんは子供のころからアレルギー性鼻炎で鼻が悪かったのですが去年から症状が悪化しついに手術となったようです。

 

  1. 好酸球性副鼻腔炎とは

好酸球性副鼻腔炎に関しては当院ホームページのコラム(隠れ好酸球性副鼻腔炎にご注意を | tada)でも取り上げております。以前はかなり希な病気とされておりましたがここ10年ぐらいで徐々に増加しここ数年当院で手術を受けられた方の約半数は好酸球性副鼻腔炎です。好酸球性副鼻腔炎は人の免疫機能が暴走した結果、好酸球がたくさん組織に出てくることにより炎症が起き副鼻腔という鼻の周りの空洞の粘膜が腫れたり粘っこい粘液が貯まり発症するのが原因です。

ヒカキンさんの場合粘膜の腫れにより目の上にある前頭洞という空洞の出口がふさがってしまい、飛行機に乗り、降下の際に空洞の内部で陰圧が形成されその結果激烈な頭痛がきたした為手術を決断されたようです。

 

  1. 好酸球性副鼻腔炎の症状と治療

ヒカキンさんのように激しい症状が出た場合は手術を含めた治療の必要性が理解されやすいですが、当院のコラムで紹介しているような粘っこい粘液がのどの奥に流れてくる後鼻漏や嗅覚障害や頭が重い感じなどの軽い症状が続いている方も多く、この病気を持っているにもかかわらずちゃんと治療を受けられていない方はかなり多いと思います。

特に診断面では見ただけでは専門の耳鼻咽喉科医でも正しく診断できないこともあり、CTスキャンなどによる画像診断が必要です。

またアレルギーの採血検査でもスギ、ヒノキやハウスダストなどのアレルギー物質に対する反応だけでなく白血球の中にどれぐらい好酸球が出ているかという検査も必要です。

 

アレルギー性鼻炎だろうと考えてアレルギーの薬や軽い抗生剤を服用しても良くならない場合やいったんよくなってもしばらくするとまた悪くなる場合は好酸球性副鼻腔炎の可能性を考えて検査をしっかり行いその検査結果に基づき治療を行うのが良いと思います。

 

好酸球性副鼻腔炎の治療で最も重要なのは手術治療でヒカキンさんも頑張って受けておられました。動画の中でもかなり手術や全身麻酔に関して不安を感じておられましたが、実際に手術となると大変不安を感じられると思います。その不安を解消するためにはできるだけ予想される事態やそれに対する対応を事前に詳細にご説明してご理解いただくことと、不測に事態が起きた場合に連絡できる体制を整えることだと思います。

 

ヒカキンさんは全身麻酔下に手術を受けられて手術前後に4日間入院しておりましたが、当院の手術は局所麻酔下、日帰りで行っておりますので特に患者さんご自身が術後の経過やそれに対する対応に関してご理解いただくことがかなり重要になってきます。

そのため当院では術後の経過を詳細に記載した文章をお渡しし、更に口頭でもご説明しご理解いただくよう努めております。その結果、患者さんからは大体術後の経過は説明通りでしたとおっしゃる方が多いですね。

 

またヒカキンさんは動画の中で「手術後に生きて帰ってくるぞ」などと、かなり重大なハードルを乗り越えるかのような発言をされておりましたが、不測の事態が起きる可能性は極めて低く、実際はあまり心配ないというのが実情です。

 

とはいうものの手術はやはり大変は大変で最終的には患者さんが納得して治療を選択しそれに沿って治療を行うべきで当院でも患者さんのご希望を最優先に治療を行っております。

 

いずれにせよ今回公開されたヒカキンさんの動画は大変良くできており、好酸球性副鼻腔炎が疑われる方や手術を検討している方、予定している方などには大変参考になると思います。

2024.12.22

再診の受付終了時間変更について

再診の受付終了時間を診療終了時間の30分前に変更します。
よろしくお願いいたします。

2024.10.01

ラムゼイハント症候群とは?

  1. 葉加瀬太郎さんとラムゼイハント症候群

最近、バイオリニストの葉加瀬太郎さんがラムゼイハント症候群にかかられたことが話題になっておりました。

葉加瀬太郎さんは皆さんご存じの超有名なバイオリニストですが、実は私がトロンボーン奏者として参加している千里フィルハーモニア大阪と2度共演しておりまして、その際に直接お会いしたことがあります。本当に明るく気さくな方で日ごろはあまりなじまれていないクラッシック音楽も本当に楽しそうに生き生きと演奏されていました。

その葉加瀬さんが罹られたラムゼイハント症候群とはいったいどういった病気なのでしょうか?

 

  1. ラムゼイハント症候群の症状と原因

この病気は子供のころに罹って感染した水疱瘡のウイルスが体内に潜んでおり、体力の低下やお薬で免疫力が低下した際に暴れだして起こる病気です。

水疱瘡のウイルスは神経が大好きで感染すると神経を痛めつけてしまい、麻痺を引き起こします。

例えば顔面神経という神経に感染すると顔面神経麻痺がおこり顔の筋肉が動かなくなります。三叉神経という神経に感染すると顔面や耳の周囲の激しい痛みが起こります。

また、聞こえの神経や平衡機能の神経に感染すると難聴やめまいなどがおこります。加えて感染した部位の皮膚には水ぶくれや湿疹ができます。

 

  1. ラムゼイハント症候群の治療法と早期治療の重要性

治療はウイルスを撃退するお薬と神経の腫れや炎症を抑えるホルモン剤、神経の働きを改善するビタミン剤などを服用します。

なかなか改善しない場合や検査結果で神経の働きが強く障害されている場合は手術で顔面神経の周りの骨を削り圧迫を取り除く顔面神経減荷術という手術を行う場合もあります。治療が遅れると神経のやられた部位が広がり、改善に時間がかかったり麻痺が残ったりすることがあります。早期の治療が大切ということですね。

 

葉加瀬太郎さんは左の顔面神経がやられてしまったとのことですが、コンサートツアーも予定通り行われたとのことで、それほど重症でなければ改善する可能性が高いように思われます。しばらく時間はかかるかもしれませんがまたお元気な姿を拝見できればと思います。

2024.08.31

暑い夏は耳鳴りや耳閉感、めまいなどの耳症状にご注意を!

 毎日毎日暑い日が続いておりますが皆様、どのようにお過ごしでしょうか?

 このように暑いとクーラーの効いた部屋にこもりがちになり体を動かす機会が減ると思います。
 汗もかなり多くなり水分をとってもどうしても体の水分が減りがちになります。

 また、気温が高いと血管が拡張しますので血圧が低くなります。そうなると血管の中の血液の量も減り、血液の性質もドロドロになり血の巡りが悪くなります。
 そうなると全身の血の巡りが悪くなり体のあちこちに様々な症状がでますが、特に耳の奥にある内耳や耳管の周囲の血流が悪くなりますと内耳機能や耳管機能が低下し耳鳴り、めまい、耳閉感などの症状が出てきます。
 実際当院の診察でも耳の症状を訴える患者さんが毎日毎日たくさん来院されています。そうならないためにはやはり暑い中でも体をより多く動かす必要がありますし、体を動かすとたくさん汗をかきますので十分な水分補給が必要となります。
 また、体の疲れを十分とるためには睡眠を十分とる必要があります。

 当院の近くにある若松神社でも夏越しの祈祷をされており、夏を無事に過ごせるようお祈りをしておりますが、やはりいにしえから夏をつつがなく乗り切るのに神様にお祈りをするほど大変なのだと思います。
 やはり暑い夏をつつがなく過ごすためには神様にお祈りをしたうえで上記の対策を日常生活の中に取り入れていただくのが良いと思います。

2024.06.26

アレルギー性鼻炎について

■データに基づくアレルギー性鼻炎の状況

 

 アレルギー性鼻炎の代表格は、春先に皆さんが毎年苦しむスギ花粉症で、2019年のデータでは国民の約40%が病気を持っているといわれています。特に10代から50代の方に限ると約半数がスギ花粉症を発症しているといわれています。

 さらにスギ以外の花粉症の方も25%に及び、スギ花粉症の方が多い10代から50代の方の約30%にスギ花粉以外の花粉症にり患しているといわれています。

 しかもその割合は10年で大体10%増加してきておりますので2019年のデータから5年以上経ってさらに増加しているものと思われます。

 

■アレルギー性鼻炎の増加と対処法

 

 春の花粉はマスコミでも大きく取り上げられることが多く注目されがちですが、スギ花粉以外の花粉症も増加してきています。

 特に秋にはブタクサ、ヨモギ、カモガヤなどの花粉症に加えて温度変化によるダニ、ハウスダストによる通年性アレルギーの方も増えてきます。ですから、秋に急に鼻水が出てきて、鼻が詰まってきた場合、風邪ではなくアレルギー性鼻炎の可能性もあります。

 

 風邪薬が効きにくい場合や風邪薬を中止するとすぐ症状が出てくる場合は、アレルギー性鼻炎の可能性が高く、適切な抗アレルギー剤の服用などの症状に応じた治療が必要となってきます。

 最近は様々な抗アレルギー剤が市販されており薬局でも手軽に入手可能ですが、抗アレルギー剤は種類が多く、適切に選択しないと十分な効果が得られない場合もあり、なかなか症状が改善しない場合は、耳鼻咽喉科を受診した方が早く症状が楽になる場合も多いです。

 

専門医の重要性と難治性副鼻腔炎の現状

 

 さらに、最近では好酸球性副鼻腔炎というアレルギーが原因で発症する難治性の副鼻腔炎がかなり増えてきており、その場合はその病気の特別な治療が必要となる場合があり、耳鼻科での診断は大変重要になります。

2023.02.16

副鼻腔炎お悩みコラムに「隠れ好酸球性副鼻腔炎にご注意を」という記事を追加しました!

副鼻腔炎お悩みコラムに「隠れ好酸球性副鼻腔炎にご注意を」という記事を追加しました。

長年アレルギー性鼻炎で治療を受けても症状が改善しない場合は要注意です!

ご参考にしていただければと思います。

2023.02.15

隠れ好酸球性副鼻腔炎にご注意を

■隠れ好酸球性副鼻腔炎の症状

 日々診療しておりますと近くの耳鼻咽喉科に数か月間通院しているが鼻の症状が良くならないと訴える方がしばしば受診されます。そういった方の大半は通院中の耳鼻咽喉科で抗アレルギー剤や痰切りの薬の処方、鼻処置、ネブライザーなどの処置、軽いアレルギーですので薬と処置を続けてくださいという説明をずっと継続されています。これらの投薬や処置を継続しても痰がのどに流れる不快な症状や軽い鼻づまりなどの症状が一向に改善しないと患者さんはおっしゃいます。 

 そういった方を診察しますとなるほど鼻の粘膜は軽く腫れているだけで鼻水も少なく、ポリープもなく一見それほど悪い状態には見えませんが、症状の経過が長いのと患者さんのご希望もあり鼻のCT(輪切りに撮影できるレントゲン装置)を撮影してみるとびっくりすることがしばしばあります。副鼻腔、とくに目と目の間にある篩骨洞という空洞に粘膜の腫れや膿のたまっている所見が認められ、採血検査も行うと好酸球というアレルギー的な体質の指標となる白血球の一種の割合が12%と高い値で、この時点で、あなたの病気は好酸球性副鼻腔炎という病気かもしれませんねと患者様に説明します。患者様も大いに納得し好酸球性副鼻腔炎の治療を受け、症状は改善してゆく・・・。 

■隠れ好酸球性副鼻腔炎の診断

 確かにエビデンス(文献)的には好酸球性副鼻腔炎の特徴として鼻のポリープが充満すると書いてあり鼻の中を肉眼でのぞいて見てポリープが無ければ、ああこれは副鼻腔炎、特に好酸球性副鼻腔炎ではないなと考えるのも致し方ないと思います。 

 私自身も病院勤務時代には、数多くの好酸球性副鼻腔炎を見逃していたかもしれません。というのは大きな病院の場合、大抵CT室は診察室とかなり離れた場所にあり、また他の診療科と共用で予約の方や他の至急検査の多数の患者様の合間を縫って私の患者様の至急CT検査を行うのは往復の移動時間、検査の待ち時間などを考えると結構ハードルが高いのです。また、予約となると数週間先となり何度も来ていただくのはどうなのかとか考えだすと、肉眼でのぞいた所見のみで判断しがちになってしまうのです。 

■隠れ好酸球性副鼻腔炎の当院での検査

 一方当院ではCT室は診察室の横にあり診察室から徒歩5秒でCT室にたどり着き、5分で撮影を終えることが出来、CT撮影が本当に手軽になりました。

 その結果、多くの方に検査を受けていただくことができ、鼻の中にポリープを伴わず、鼻粘膜の炎症所見も軽いあまり典型的でない好酸球性副鼻腔炎がかなり多く認められることが分かり、驚きました。当院での手術患者さんの約半数はこのあまり典型的でない方です。やはり副鼻腔炎の診断は肉眼で見るのみでは難しいです。 

※好酸球性副鼻腔炎の典型的なCT画像です。目と目の間にある篩骨洞という空洞に病変が強く認められています。黒い部分は空気が入っている部位で灰色の部位は粘膜が腫れて膿が貯まっている部位です。

■隠れ好酸球性副鼻腔炎の治療

 好酸球性副鼻腔炎は難治性とされておりますが、手術治療、プレドニゾロンなどのステロイド剤の投与(ステロイドの副作用である副腎抑制や骨量減少の程度を確認しながら投与します。)、デュピルマブ(デュピクセント)などの生物学的製剤の投与など治療の流れはほぼ確立されており、その流れを淡々とこなすことにより、まず症状は改善しますし、再発例はほぼ皆無です。それらの治療の前段階であるCT撮影をするかしないかは患者さんの運命を左右する大きな分岐点とも考えられます。 

2023.02.09

当院院長の取材記事が読売家庭版に掲載されました!

当院院長の取材記事が読売家庭版に掲載されました。
補聴器と集音器の違いについてわかりやすく記載されております。
ご参考にしていただければと思います。

2023.01.18

鼻出血が続く場合は当院へ!

冬場は血圧上昇や空気の乾燥に伴う粘膜障害などが原因で鼻出血が多くなります。鼻の前の方からの出血の場合、鼻の圧迫で容易に止血する場合もありますが、鼻の奥の出血の場合鼻の圧迫のみでは止まりにくい場合もあります。出血時の対応としては基本は頭は上げて足は下げて鼻は冷やして体は温めるという対応が有効で温かい部屋でソファーなどでゆっくりお休みいただき鼻は氷嚢などで冷やすというイメージです。それでも止まらない場合やいったん止まっても繰り返し出る場合はやはり止血処置が必要となります。その場合重要なことは出血部位を厳密に同定することで同定さえできれば、局所の処置で止血機能に異常がある場合を除いて必ず止血できます。なかなか出血が止まらない場合や他院での止血処置後も出血が繰り返される場合などは当院を受診していただければと思います。よろしくお願いいたします。
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