7月16日(火)、17日(水)午前診休診のお知らせ
都合により7月16日(火)、17日(水)午前診を休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
アレルギー性鼻炎について
■データに基づくアレルギー性鼻炎の状況
アレルギー性鼻炎の代表格は、春先に皆さんが毎年苦しむスギ花粉症で、2019年のデータでは国民の約40%が病気を持っているといわれています。特に10代から50代の方に限ると約半数がスギ花粉症を発症しているといわれています。
さらにスギ以外の花粉症の方も25%に及び、スギ花粉症の方が多い10代から50代の方の約30%にスギ花粉以外の花粉症にり患しているといわれています。
しかもその割合は10年で大体10%増加してきておりますので2019年のデータから5年以上経ってさらに増加しているものと思われます。
■アレルギー性鼻炎の増加と対処法
春の花粉はマスコミでも大きく取り上げられることが多く注目されがちですが、スギ花粉以外の花粉症も増加してきています。
特に秋にはブタクサ、ヨモギ、カモガヤなどの花粉症に加えて温度変化によるダニ、ハウスダストによる通年性アレルギーの方も増えてきます。ですから、秋に急に鼻水が出てきて、鼻が詰まってきた場合、風邪ではなくアレルギー性鼻炎の可能性もあります。
風邪薬が効きにくい場合や風邪薬を中止するとすぐ症状が出てくる場合は、アレルギー性鼻炎の可能性が高く、適切な抗アレルギー剤の服用などの症状に応じた治療が必要となってきます。
最近は様々な抗アレルギー剤が市販されており薬局でも手軽に入手可能ですが、抗アレルギー剤は種類が多く、適切に選択しないと十分な効果が得られない場合もあり、なかなか症状が改善しない場合は、耳鼻咽喉科を受診した方が早く症状が楽になる場合も多いです。
■専門医の重要性と難治性副鼻腔炎の現状
さらに、最近では好酸球性副鼻腔炎というアレルギーが原因で発症する難治性の副鼻腔炎がかなり増えてきており、その場合はその病気の特別な治療が必要となる場合があり、耳鼻科での診断は大変重要になります。
5月17日(金)午後診を休診とさせていただきます!
学会出席のため5月17日(金)午後診を休診とさせていただきます。午前診は通常通り診療を行います。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
新患の方の受付時間を診療終了時間の30分前までに変更させていただきます!
2月1日から新患の方の受付時間を診療終了時間の30分前までに変更させていただきます。
よろしくお願いいたします。
ラジオ大阪「あなたの町のドクターに聞く、みみ・はな・のどのおはなし」
日曜日朝6:05からラジオ大阪でお届けしております「あなたの町のドクターに聞く、みみ・はな・のどのおはなし」ですが、10月8日(日)は「アレルギー性鼻炎は春先だけ?」というテーマで院長がお話しさせていただきます。少し早起きしてお聞きいただければと思います。よろしくお願いいたします。
副鼻腔炎お悩みコラムに「隠れ好酸球性副鼻腔炎にご注意を」という記事を追加しました!
副鼻腔炎お悩みコラムに「隠れ好酸球性副鼻腔炎にご注意を」という記事を追加しました。
長年アレルギー性鼻炎で治療を受けても症状が改善しない場合は要注意です!
ご参考にしていただければと思います。
隠れ好酸球性副鼻腔炎にご注意を
■隠れ好酸球性副鼻腔炎の症状
日々診療しておりますと近くの耳鼻咽喉科に数か月間通院しているが鼻の症状が良くならないと訴える方がしばしば受診されます。そういった方の大半は通院中の耳鼻咽喉科で抗アレルギー剤や痰切りの薬の処方、鼻処置、ネブライザーなどの処置、軽いアレルギーですので薬と処置を続けてくださいという説明をずっと継続されています。これらの投薬や処置を継続しても痰がのどに流れる不快な症状や軽い鼻づまりなどの症状が一向に改善しないと患者さんはおっしゃいます。
そういった方を診察しますとなるほど鼻の粘膜は軽く腫れているだけで鼻水も少なく、ポリープもなく一見それほど悪い状態には見えませんが、症状の経過が長いのと患者さんのご希望もあり鼻のCT(輪切りに撮影できるレントゲン装置)を撮影してみるとびっくりすることがしばしばあります。副鼻腔、とくに目と目の間にある篩骨洞という空洞に粘膜の腫れや膿のたまっている所見が認められ、採血検査も行うと好酸球というアレルギー的な体質の指標となる白血球の一種の割合が12%と高い値で、この時点で、あなたの病気は好酸球性副鼻腔炎という病気かもしれませんねと患者様に説明します。患者様も大いに納得し好酸球性副鼻腔炎の治療を受け、症状は改善してゆく・・・。
■隠れ好酸球性副鼻腔炎の診断
確かにエビデンス(文献)的には好酸球性副鼻腔炎の特徴として鼻のポリープが充満すると書いてあり鼻の中を肉眼でのぞいて見てポリープが無ければ、ああこれは副鼻腔炎、特に好酸球性副鼻腔炎ではないなと考えるのも致し方ないと思います。
私自身も病院勤務時代には、数多くの好酸球性副鼻腔炎を見逃していたかもしれません。というのは大きな病院の場合、大抵CT室は診察室とかなり離れた場所にあり、また他の診療科と共用で予約の方や他の至急検査の多数の患者様の合間を縫って私の患者様の至急CT検査を行うのは往復の移動時間、検査の待ち時間などを考えると結構ハードルが高いのです。また、予約となると数週間先となり何度も来ていただくのはどうなのかとか考えだすと、肉眼でのぞいた所見のみで判断しがちになってしまうのです。
■隠れ好酸球性副鼻腔炎の当院での検査
一方当院ではCT室は診察室の横にあり診察室から徒歩5秒でCT室にたどり着き、5分で撮影を終えることが出来、CT撮影が本当に手軽になりました。
その結果、多くの方に検査を受けていただくことができ、鼻の中にポリープを伴わず、鼻粘膜の炎症所見も軽いあまり典型的でない好酸球性副鼻腔炎がかなり多く認められることが分かり、驚きました。当院での手術患者さんの約半数はこのあまり典型的でない方です。やはり副鼻腔炎の診断は肉眼で見るのみでは難しいです。
※好酸球性副鼻腔炎の典型的なCT画像です。目と目の間にある篩骨洞という空洞に病変が強く認められています。黒い部分は空気が入っている部位で灰色の部位は粘膜が腫れて膿が貯まっている部位です。
■隠れ好酸球性副鼻腔炎の治療
好酸球性副鼻腔炎は難治性とされておりますが、手術治療、プレドニゾロンなどのステロイド剤の投与(ステロイドの副作用である副腎抑制や骨量減少の程度を確認しながら投与します。)、デュピルマブ(デュピクセント)などの生物学的製剤の投与など治療の流れはほぼ確立されており、その流れを淡々とこなすことにより、まず症状は改善しますし、再発例はほぼ皆無です。それらの治療の前段階であるCT撮影をするかしないかは患者さんの運命を左右する大きな分岐点とも考えられます。
当院院長の取材記事が読売家庭版に掲載されました!
当院院長の取材記事が読売家庭版に掲載されました。
補聴器と集音器の違いについてわかりやすく記載されております。
ご参考にしていただければと思います。